老犬(いぬ)と暮らせば【最終回】

前回のお話

老犬(いぬ)と暮らせば【25】

虹の橋

「虹の橋」は北米が発祥のお話と言われているものの、作者不明のお話です。
最後に原文を載せておきますね。

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あとがき

今年の5月にアキが虹の橋へ渡りました。たくさんの持病がありましたが、急なことだったのでとても驚きました。ですがアキが今まで一生懸命生きてきたのをそばで見てきたので、「お疲れ様」という気持ちで旅立ちを見守りました。今はしばしのお別れです。いつの日かまた、アキと虹の橋で会える日が来るのが楽しみです。それまでどうかたくさん走り回って、大好きなボールで遊んで、お腹いっぱいにご飯を食べて、幸せに暮らしていてね。かならず虹の橋に、アキを迎えにいくからね。

ブログだけの裏話

アキが急変したのは真夜中のことでした。当然かかりつけの病院は開いてません。深夜でも診てくれる救急病院が、少し離れたところにあるのは知っていました。ですがアキは老犬です。急変の状態でアキを動かして負担をかけるより、静かに自宅で最後の時を見守る事に決めました。
私は常々「どこまで治療を受けさせるのが正解なのか」と悩んでいました。たくさん悩みましたが、私が最終的に出した答えは「なるべく自然な形で最期を迎える」という事でした。そう決めていたものの、旅立ちの直後は「本当にその選択で間違っていなかったのか」と悩みました。
少し時が経ち、今思うのは「その子の事を1番理解しているのは飼い主さん。その飼い主さんが一生懸命に考えて出した答えなら、それはきっと正解なんだ。」ということです。きっと正解はひとつではなくて、その子その子によって違う。そして大好きな飼い主さんが出した答えなら、きっとその子も喜んでそれを受け入れるんだろうと思います。
とはいえアキが私の選択を受け入れてくれたかどうかは、分かりません。いつか虹の橋で、お話ししながら答え合わせをしようと思います。
ちなみにフユは元気です!

虹の橋 原文

天国のちょっと手前に
虹の橋と呼ばれる場所があります。
この世界で誰かと特に親しかった動物は死を迎えると、虹の橋に行くのです。
そこには親しかった彼らのために用意された草地や丘があり、
動物たちは一緒に走ったり遊んだりできるのです。
豊富な食べ物に水、お日様の光があり、
動物たちは暖かく心地よく過ごします。
病にかかったり年老いた動物たちは皆、健康になって元気になります。
傷ついたり不自由な体になった動物たちも、また元通りになって力強くなります。
まるで、過ぎ去った日々の夢のように。
動物たちは幸せで充実していますが、一つだけ小さな不満があります。
みんな、とても特別な誰かと、残してきた誰かと会えなくて寂しいのです。
彼らは一緒に走ったり遊んだりしています。
しかし、
ある日、一匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきらと輝き、
身体はしきりに震え出します。
突然、彼は群れから離れ、緑の草を速く、速く飛び越えて行きます。
彼はあなたを見つけたのです。
そして、ついにあなたとあなたの特別な友だちが出会うと、再会の喜びにあなたは抱き合います。
そして二度と離れることはありません。
幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。
あなたは両手で再び最愛の友の頭をなで回します。
そして、あなたは信頼にあふれる友の眼をもう一度覗き込みます。
その瞳は、長い間あなたの人生から失われていたものですが、心から決して消え去りはしなかったものです。
それから、あなたは虹の橋を一緒に渡って行くのです。

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老犬(いぬ)と暮らせば【1】




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