老犬（いぬ）と暮らせば【9】

前回のお話

老犬（いぬ）と暮らせば【8】

9話　仁義なき戦い

あとがき

アキが若い頃は、お薬を飲ませようと必死でした。色々な手を尽くしましたし、どうやっても飲んでくれない時は、半ば強引に飲ませたりもしました。そして自己嫌悪とアキに対する申し訳なさで、闇に落ちていく…という日々を送ってました。
アキが歳を取って飲む薬も増えましたが、若い頃よりも「そんなに必死に飲ませなくてもいい」「一回くらい飲めなくても平気」とドンと構えられる様になり、アキも私も楽になった気がします。今もときどきお皿にお薬だけが残っている日もあり、そんな日は「アイツ…やりおったな…」と思いながらも、お気に入りのオヤツに乗せてあげると騙されて食べてくれます。なので結果的に私の勝ちです！

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老犬（いぬ）と暮らせば【1】